「自分の気持ちとつながってみて」と言われても、なかなかそれを上手に表現するのが難しいなと感じること、ありませんか?
今日ご紹介するのは、気持ちの奥ゆきの深さとつながるワークです。
やり方はシンプル!ここでは、グループで行うバージョンを紹介します。
① 感情の言葉につながる
水色と灰色のカードを使って今の気持ちとつながります。
「こんな気持ちがありそう!」とピンときたものを、5-6枚くらい選んでみてください。
ポイントは、水色(ニーズが満たされた時の嬉しい気持ち)のカードと、灰色(ニーズが満たされない時のもやもやした気持ち)の両方のカードを眺めてみること。
人の気持ちっては思いのほか複雑です。うれしさの中にちょっとだけ寂しさもあったり。興奮と同時に不安があったり…。どんな気持ちも、私たちのいのちが「大切にしたい」と感じていることを伝えてくれる大事なシグナル。
だからこそ、どんな気持ちがきても「そうだね、これもあるよね」とそのまま受けとめてあげましょう。
② その気持ちのイメージを絵に描く
その気持ちとは、いったいどんな感じなのでしょうか?イメージをイラストで表現してみましょう。
カラーのペンやクレヨンなどを使うと、より細かなニュアンスも表現できてお勧めです。
③ 一緒にいる人に、その絵を見せて簡単に説明する
話した人は、絵を見せながら、描いたものや選んだ感情の言葉について、2分くらいで簡単に説明します。
ちなみに、オンライン講座でこのワークをやってみたら、こんなイラストがでてきました。この時期、新型コロナウイルスのことでいろいろな影響を受けている人たちが多く、その複雑な想いが描かれています。
「怖い・おちつかない・がっかりした・信頼している・熱意を持っている」という気持ちを表現したイラスト。
「ざわざわする 不安 好奇心…」という気持ちを表現したイラスト。「灰色の丸は不安で、大きな不安のまわりにちいさな不安もついているんです」「オレンジはちょっと元気なイメージ。外はいつもと変わらない空」
④ 聴いている人は、話いてくれた人に質問する
見ている人は、絵について気になったことがあれば、話している人に問いかけてみます。話している人は、質問されたことについて説明します。
例えば:
「赤い炎のようなものはどんなことを表現しているのですか?」
「熱意とか信頼 ゆるぎない感じ」「緑は新緑、新しくでてくる・芽生えていくもの、熱意という感じです」
「茶色のもやもやがしたものが右側に偏って描いてあるのには何か意味があるのですか?」
「全体にあるわけじゃないし、いつかは消えて無くなるものというイメージがあるからかな…」
(うまく説明できなくてもOK!自分の中になにか大事なものがあって、それが絵に表現されているのだな、そしてその絵に関心をもってくれた人がいるのだな、という気持ちとつながってみてください)。
⑤ つながったニーズを伝えあう
話してくれている人の絵や言葉に触れることで、どんなニーズが感じられたのかを、話し手のひとに伝えてみます(ここでは緑のニーズのカードを使います)。
例えば:「希望、信頼、ゆるぎない感じがあるのかな…と感じました」「自由とか気楽さも大切そうだと感じました…」など。
大切な気持ちをわかちあうのは勇気のいることでもあります。
「自分が受けとったことや感じ取ったことも伝えてもいいですか…」など、相手に伝える前に、話してくれた人への感謝や配慮を表現すると、つながりやすいかもしれません。
⑥ 自分のニーズとつながり、あじわう
聴いていた人たちからの言葉を受け取ったら、話し手の人は、少しゆっくり時間をとって、自分のニーズを味わう時間を抱きしめます。
それが満たされているとしたら、どんな感じがしますか?身体の感覚は以前と比べてどう変化しているでしょうか…?
気持ちを言葉で説明しようとしても、なかなか十分に表現しきれないものです。特に、わりきれない気持ちを抱えているときには…。
だからこそ絵を描いたり、非言語の方法で表現してみることで、クリエイティブに、繊細に、それぞれのいのちのエネルギーを表現することが役立つのです。
このワークを子どもとするときには、子どもたちのわかるシンプルな言葉のカードだけを使ってみるといいでしょう。使うカードは、各色10個くらいからでもじゅうぶん役に立ちますよ 🙂
カードを持っている方は、是非この機会に試してみてくださいね。その他にもいろいろな活用方法をコラムでご紹介していますのでお役立てください。
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