キャンパスに、こころ自由につながれる場を – 学生サポートセンター大川瑞稀さん

「学生たちが、悩みや不安も自由に話せる場をつくれたら」と活動している大川瑞稀さん。大学の学生サポートセンターの主催で開催したイベントでハートのコミュニケーションのカードを使ったそうです。卒業間近の彼女をICU(国際基督教大学)キャンパスに尋ね、お話を伺ってきました。
                                                  (採録:2020.1.23 / 聴き手:Love Smart Cards 今井麻希子)

学生が学生を支えあう「さぽさぽ

-大川さんはさぽさぽ(正式名称:[ICU Support × Support])という学生団体で、キャンパス内で学生向けの場づくりをしているそうですね。

ICUには特別学修支援室という学生を支援する組織があるのですが、さぽさぽはその学生部門という位置づけで、2017年から活動をしています。学内のポータルサイトの募集で集まったメンバーでスタートしました。主なメンバーは心理学を専攻している子や書道部の子、イベントに来てくれたメンバーと私の4人です。

さぽさぽの特徴は、学生が学生を支えあうことです。同じ立場の人たち同士がサポートすることを「ピア・サポート」と言うのですが、高校時代にこの概念に触れてから、大学に入ったらそういう場をつくってみたいとずっと考えていました。特別学修支援室からこのお話を聞いた時、是非関わりたいと思ったんです。


-さぽさぽでは、どんな活動をしているのですか?

 いろいろな企画があるのですが、大学の図書館の部屋を借りて、昼の時間に30分くらい開催するなど、気軽に参加できるように設定することが多いです。テーマは「タイムマネジメント」とか「就活で自信をなくしたあなたへ」など。簡単に自己紹介をして「こんな風にしたらよかったよ」という風に自分の体験をシェアしあったり、悩みを聴きあったりしています。また、C-Weekという学内のイベントに出展したり、さぽかふぇという、ゆったり話せる場を設けたりもしてきました。

気づいていなかった気持ちに出会う

-Love Smart Cardsを使った会もあるそうですね。どんな風に活用したのですか?

さぽかふぇといったイベントで、感情のカードを広げて、感情を動かされたできごとを思い出してもらって、自分とつながる時間を持ってもらいました。そしてその後、画用紙を渡して、その時の気持ちを絵や文字で表現してもらったんです。それを3-4人のグループにわかれてシェアしあう時間を持ち、それぞれの人が話したあと、聞いた人は、話した人がどんな気持ちだったのだろうかと想像して、感情のカードを渡しました。本人が想像していた以外の気持ちを伝えられることもあったようで「自分でも意識していなかった気持ちに気づけた」といった感想があって好評でした。


-Love Smart Cards
NVCNonviolent Communication / 共感的コミュニケーション)をベースにしていますが、NVCの読書会も開催されてましたね。

ICU出身の先輩と一緒に開催していました。2018年10月くらいから、毎週のようにやっていたんです。その方が亡くなってしまったこともあり、今は開催できていないのですが…。Love Smart Cardsもその先輩から教えていただきました。

-実はその方(Kさん)の存在があって、Love Smart Cardsの日本語版がうまれて、こうして大川さんとのご縁もいただけたんです。こういうつながりをとても嬉しいですし、何かにつないでいけたらいいですね。

-春から大学院に進むそうですが、今後はどんなことをしていく予定ですか?

卒業論文では、環境保全と高齢福祉をどう両立できるのか、市民活動の視点から考えてきました。多様な個性を認めあう「インクルーシブ」という視点が大事だなと考えていまして、私が個人的にずっと関心を持ってきた「サステイナビリティ」と掛け合わせながら、大学院では市民活動の役割についてさらに掘り下げて研究したいと思っています。

- 多様な個性を認めあうこと。本当に大事にしたいテーマですね。これからも是非活動の様子をお知らせください。どうもありがとうございました!

大川瑞稀さん

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